ラッシャー木村という男。

MUST

2010年05月25日 00:18

ヤバイ。
このプロレスブログ。すっかり存在忘れられてました。
小橋復活に沸き、ラジオ出演までしてプロレスの熱さを世に説いたのにこの体たらく。

そして三沢光晴選手死去のショック・・・。
日本武道館に追悼興行まで行ったのにそのレポートもせず・・・。
でもスポーツフォーカルには出演し、またプロレスの良さ、三沢が残してきたものを伝えてきました。

それから1年たとうかという時に来て。
今回またブログをスタートさせたのは
ラッシャー木村氏死去のニュース。



ラッシャー木村。
日本プロレス界で始めて金網マッチをやり、「金網の鬼」と呼ばれました。
僕がラッシャーさんを見たのはもうファミリー軍団に所属して
馬場さんと一緒に全日本プロレスのモットー「明るく、楽しく、激しいプロレス」の
明るく楽しいを担当している頃でした。
試合後にはいつもマイク。
ファミリー軍団の試合が終わるとマイクコールが起きて、ラッシャーさんがゆっくり喋りだすのを
観客が楽しみに待つって図式が出来上がってましたね。
「いいヤツ」ジョー・ディートンとかとの絡みは最高だったなぁ。
中でも渕選手いぢりはいつも笑わせてもらってました。

覚えているのは「渕!おまえ夏に肌を黒く焼くって言ってたろ!なんだその白さは!」
ってマイク。モチロン勝手にラッシャーさんが言ってるだけなんですが。
渕選手はものすごいもち肌で色白。それをからかってのマイクなんです。
そしてラッシャーさんが「お客さんに黒くならなかった事を謝りなさい!」ってマイクに
渕さんがものすごい困った顔で「お客さん・・・、どうもスミマセン」
って謝ったのが記憶に残ってます。微笑ましい・・・。
四天王プロレスでガンガンやり合ってた頃、興行の中でなんか笑っちゃって
その雰囲気が会場を暖める欠かせない存在でした。

しかし!
昔のラッシャーの映像を見てみると!
メチャメチャ体デカイ!そして顔も怖いし・・・。
プロレスファンなら誰でも知ってる「こんばんは」事件の時もほとんどヤ〇ザな格好だし。
体の厚みが半端じゃないんです。新日本プロレスの仲西学みたいな!
「プロレスラー」という説得力のある体つきでした。

でもヒールレスラーにはよくある「ホントはいい人」のラッシャーさん。
当時バリバリのヒールでラッシャー憎し!のファンが大勢いました。
そのファンが家まで押しかけ石を投げられたりしたそうです。
でもラッシャーさんは家でじっと耐えていたのですが、
そしたら飼ってた犬の「大五郎」と「熊五郎」がストレスで弱ってしまったらしい・・・。
それが悲しかったとインタビューで言ってました。人柄がにじみ出てますなぁ。

けどラッシャーさんの強さは本物でした。
サンボ(格闘技)も習得していたらしく、間接を取る技術は凄かったらしいです。
アンドレ・ザ・ジャイアントに関節技で勝ったこともあるし!
実は旧UWFにも所属していた時期もあるし!
ファミリー軍団で活躍してた頃のラッシング・ラリアットも意外とエグイ入れ方してた
時もありましたね。

プロレスリング・ノア所属ではありますが引退を表明した時から一切出なくなったラッシャーさん。
アニキ(馬場さん)のように生涯現役でなかった事は悔しかったのかな・・・。
「自分が現役でいることで団体に迷惑はかけられない」って引退理由は
ラッシャーさんらしくて・・・。

ラッシャー木村さん、あなたの残した物はとても大きい!
プロレスをただの格闘技で終わらせない、ほっとする瞬間を作ってくれる人でした。
それは若い頃物凄い経験をしてきた下地があるから。
本当にありがとうございました!
天国で馬場さんとまた義兄弟タッグを復活させてくださいね!

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